円形脱毛症・薄毛

【円形脱毛症に悩んでいる女性必見】脱毛の原因は?治す方法の実体験レポート

円形脱毛症は、女性や小さい子どもに限らず、誰でもなりうる病気です。

とはいっても、いざ自分が円形脱毛症になってしまうとショックですよね・・・

女性の円形脱毛症の原因は、未だ解明されていない部分が大きいのですが、自己免疫疾患や女性ホルモンの減少、ストレス等が関係していると言われています。

また、円形脱毛症を治す方法には、【病院で処方された薬を自分で塗ったり、内服して治す方法】と、【病院に通って治療していく方法】があります。

この記事では、円形脱毛症歴20年の私が、今までに経験した病院での具体的な治療や治す方法について、実体験を通してお伝えします。

ある日突然円形脱毛症を発見して、誰にも言えず悩んでいたり、病院でどんな治療がされるのか知りたい方は是非最後まで読んでみてくださいね。

女性の円形脱毛症とは?主な症状を解説 

円形脱毛症

女性の円形脱毛症は、男性の加齢による脱毛症とは異なり、年齢に関わらず発症します。

男性でも発症しますが、女性に特に多いとされています。

円形脱毛症の症状は、小指の先ぐらいの小さな円形状の脱毛から、複数箇所の脱毛、更に広がるケースなど様々。

主に以下の5種類のタイプがあります。

①単発型

円形・楕円形の脱毛が1ケ所に起こる円形脱毛症。

大きさは5mm程度の小さなものから500円くらいの大きさまで様々。

徐々に大きく進行したり、後述の多発型に変化することもあります。

②多発型

円形・楕円形の脱毛が複数個所に起こる円形脱毛症。

徐々に増えるケースもあり、私は最大で7ケ所脱毛し、1ケ所が治ってくると、また別の箇所が脱毛するという流れでした。

③蛇行型

帯状に脱毛し、円形ではないものの円形脱毛症の一種。後頭部から側頭部にかけて発症ことが多いようです。

④全頭型

多発型の円形脱毛症が拡大し、髪の毛がすべて抜け落ちる円形脱毛症です。

⑤汎発型

髪の毛にとどまらず、眉毛やまつ毛など他の体毛も抜け落ちる円形脱毛症です。


中には、はっきりと「このタイプだ!」とはわからないような、上記の複数の型が組み合わさったような症状になることもあります。

実際私は、初めて10代で発症したときは単発型でしたが、20代のときには多発型、30代では多発型と蛇行型が合わさったような症状になりました。

女性の円形脱毛症の原因は?関係する3つの要因を解説

女性の円形脱毛症の根本的な原因は、実はいまだにはっきりと解明されていません。

ただし、近年の研究で脱毛症に関係していると言われている要因について3つご紹介します。

  1.     自己免疫疾患
  2.     女性ホルモンの減少
  3.     ストレス

1. 自己免疫疾患

円形脱毛症を発症させる要因として、近年最も有力だと考えられているのは「免疫の異常」です。
本来免疫は、外部の病原体や細菌などの有害物質から身体を守る働きをしてくれています。
しかし免疫がなんらかの異常を起こし、自分の細胞を異物だと勘違いして攻撃してしまうのが「自己免疫疾患」です。
毛根の細胞が攻撃を受けることで、髪の毛が抜け、円形脱毛症を引き起こしてしまうのです。

2. 女性ホルモンの減少

女性ホルモンが急激に減少すると、抜け毛に大きな影響を及ぼします。
特にこの影響を受けるのが産後の時期です。
妊娠中、女性ホルモンの値は通常の100倍以上に増加するのですが、出産とともに一気に減少して通常の値に戻ります。
産後の抜け毛問題がよく取り上げられるのはこの為ですが、薄毛に加えて円形脱毛症になることもあるのです。


実際私は、妊娠中には円形脱毛症が治り喜んでいましたが、産後3ヶ月には薄毛と円形脱毛症の併発に悩まされることになりました・・・。

3. ストレス

「円形脱毛症=ストレス」という説は昔からあり、直接的な原因とは証明されていないものの、要因のひとつとして考えられています。

精神的なストレスを感じると、交感神経に異常をきたし、血管が収縮することで頭皮や髪の毛に栄養が行きわたらなくなります。
その結果、毛髪サイクルに悪影響を及ぼし、円形脱毛症が起きるこがあるのです。

他にも円形脱毛症を引き起こす要因として、遺伝やアトピー性疾患(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎)も関係があると言われています。

ちなみに円形脱毛症歴20年の私の場合、両親や祖父母に円形脱毛症になった人はおらず、遺伝が原因ではないようです。
また、アレルギー性鼻炎とハウスダスト・花粉のアレルギーは少しあるものの、重度のアレルギーやアトピー性疾患でもないため、これだけが原因とは考えにくいと思っています。

はっきりとした原因がわかっていないというのが、この病気(円形脱毛症)の一番やっかいな点なのではないでしょうか。

女性の円形脱毛症の治し方【実体験レポート】

女性の円形脱毛症を治す方法には、病院で処方された薬を自分で塗ったり、内服して治す方法と、病院に通って治療していく方法があります。

私は過去に様々な内科や皮膚科に通い、円形脱毛症を治療してきた経験があるので、ここではどんな治療方法があるのか実体験を通してご紹介します。

病院で処方された薬を自分で塗ったり、内服して治す方法

①外用薬
炎症や免疫機能を抑える効果のあるステロイドの塗り薬、もしくは市販の育毛薬にも含まれている成分で、発毛効果が認められている塩化カルプロニウム外用(フロジン液)を処方され、自分で毎日脱毛箇所に塗っていきます。

こまめに病院に行く必要がないので、忙しい人には向いている治療法です。
ただし、個人的な感想としては、毎日脱毛箇所とにらめっこしながら薬を塗る必要がある為、ストレスが溜まってしまいました。

②内服薬(飲み薬)
花粉症などのアレルギー症状を緩和する際に処方される抗アレルギー薬や、アレルギー反応を抑制する作用のあるセファランチンの飲み薬を処方されて内服します。

アレルギー用の内服薬は、もともとアレルギー体質の方には、同時にアレルギー症状も抑えられる為、相性が良いと思います。

病院に通って治療していく方法

①冷却治療
脱毛箇所にドライアイスや液体窒素などの冷却刺激を与えて、異常を起こしている免疫システムに一種のショックを与え、機能を正常化しようとするのが冷却療法です。

1週~2週に1度通院する必要があり、人によっては軽い痛みを感じるそうですが、私はほとんど痛みは感じませんでした。

②紫外線療法
脱毛箇所に紫外線を照射する治療法です。
紫外線には免疫反応を抑える作用があり、大きな有害事象や痛みもないため、安全な治療と言われています。
こちらも1週~2週に1度通院する必要がありますが、痛みが苦手な人や、広範囲の脱毛箇所がある人におすすめの治療法です。

私も最後はこちらの治療を行いましたが、痛みが全く無いため、ストレスなく治療を続けることができました。

③ステロイド局所注射
脱毛箇所に炎症や免疫機能を抑える効果のあるステロイドを注入するもので、外用塗布よりも高い効果が期待できます。
ただし、注射時に強い痛みを伴うことや、副作用として注射部位が陥没する場合があるようです。

私は痛みにとても弱いので、これだけは試せませんでした・・・。

その他の治し方 |自然治癒

上記では病院に行き、薬を処方してもらったり、通院して治していく方法をお伝えしましたが、「何もせずに治るのを待つ」いわゆる自然治癒の方法もあります。

何もしないということは、つまり「気にしない」ということです。

髪で隠れる程度の単発型の円形脱毛であれば、半年〜1年経てば、いつの間にか治っているケースがほとんどでなので、自然に治るのを待ってみてもよいかもしれません。

まとめ

女性の円形脱毛症の原因は、未だ解明されていない部分が大きいものの、以下のような要因が考えられます。

円形脱毛症の考えられる要因

  • 自己免疫疾患
  • 女性ホルモンの減少
  • ストレス

また、円形脱毛症を治すには、以下のような方法(治療法)がありました。

円形脱毛症を治す方法(治療例)

  • 外用薬(ステロイドの塗り薬、フロジン液)
  • 抗アレルギー薬の内服
  • 冷却治療(ドライアイス・液体窒素)
  • 紫外線療法
  • ステロイド局所注射
  • 自然療法(気にせず、自然に治るのを待つ!)

私はステロイド局所注射以外、上記のすべての治療法を試みました。
そしてわかったことは1つ。
「すべての治療法において、すぐに結果はでない」ということです。

ただ、「このまま広がったら髪がすべて抜け落ちてしまうのでは・・・?」「一生治らなかったらどうしよう」と毎日不安に思っているのであれば、病院に行き、症状を一度専門家に診てもらうことをおすすめします。

専門家に診てもらい、あなたに合った治療をすることで、すぐに結果はでなくとも、前向きに考えられるようになるかもしれません。

この記事が、円形脱毛症に悩む悩むあなたの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです!

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